アイシテル

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アイシテル
「女がその乳のみ子を忘れて、その腹の子を、あわれまないようなことがあろうか。たとい彼らが忘れるようなことがあっても、わたしは、あなたを忘れることはない。」
イザヤ書49章15節



色白の美少年(?)だった私は、学校でいじめに遭いました。「白くて気持ち悪い」と笑われるたびにクラスから消えてしまいたくなる思春期の日々。しかしそんな私の辛い思いなど、つゆ知らぬ母はいつも息子に言うのです。「あっちゃん(私のこと)の肌はきれいでうらやましいわ」。人の気も知らないで何を呑気なこと言っているんだと呆れて、私は母に反抗ばかりしていました、でも・・・。
 暗く辛い日々に、絶望して命を絶つことも、暴れて他人を傷つけることもなかったのは、母の言葉があったからなのだと思います。私のことを見捨てずに、「きれいだ」と言ってくれる声は、無意識のうちに私の心の支えとなっていました。たとえクラス全員が僕のことを笑っても、母だけは味方でいてくれる、と。

そんな少年が大人になり、聖書の言葉に出会いますが、甘ったるく感じただけでした。かつてクラスメイトに笑われた私が、神様を笑ったのです。「私の目にあなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」(イザヤ書43章4節)愛している?神様は何を呑気なことを言っているんだと呆れて、聖書を本棚の奥へと押し込んでしまいました、でも・・・。
やがて試練に襲われて、絶望の中にあった私を救ってくれたのは、その愛でした。ご自分を十字架につけて殺そうとする人々を赦し、命を捨ててまでその人々を愛し通した、神の子キリストが気づかせてくれたのです。神様はこんな私の味方でいてくれる、と。

反抗期のわが子を愚かなまでに愛し続ける母親のように。いや、それ以上の愚かさと、大きな愛をもって、神様は私たちを愛してくださいます。たとえ、どれだけ私たちが周りから否定され、傷つけられても。たとえ、どれだけ私たちが神様に反抗し、その愛を嘲笑ったとしても。神様はすべての人に語りかけています。
「わたしは、あなたを忘れることはない」と。

ナザレン教団出版局「ふくいん」2009年6月号より 

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by nazarene100 | 2009-05-25 10:30 | ショートメッセージ | Trackback
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